Youtubeで見つけた、テロップ入りの映像。
fansub
【名】 ファンサブ、ファンが作った字幕{じまく}[字幕版{じまく ばん}]
【自他動】 〔映画{えいが}などに〕ファンが字幕{じまく}を付ける
とある。というわけで歌詞の字幕が英語、ロシア語、ロシア語の読みの英語表記と3種類ついておりお得です。何箇所か歌詞が違ってるみたいでコメント欄にも指摘があるがしかし全体的にけっこうかっこいい訳しかたでこれには惚れた。あと、歌詞カード?の内容を載せているページもあった(http://www.info-russia.net/inner.htm)のでそこと比べていたのだけれど、歌詞の出だし、2行目の表記
Разбивали тернии и звёздные пути
あるいは実際に歌われている
Рассекали тернии и млечные пути
ここの訳はこのfansubの
They were cutting thorns and milky way
が合っているような気がするんだけどどうだろう。「Разбивали」(砕いていた、粉々にしていた)も「Рассекали」(切り裂いていた)も、両方とも「壊す」の意味を含んでいるわけなんだけども。
なんで歌詞が違うの
そもそもどうして「звёздные пути」が「млечные пути」に変わってしまっているんでしょうねえ、というのも疑問なのですが。ていうか銀河とか天の川をさす言葉としては「млечные пути」(これは複数形になっているけど)が一般的なんじゃないかと露和辞典を見ながら俺は思うんだけども、もしかしたらЗвёздный путьもおなじくらい普通に使われてるんだろうかと思ってぐぐってみたらЗвёздный путьってのはあのStar Trekのロシアでのタイトルなのでありました。
だんだん脇道にそれてきたなあ、なんて思いながらさらにぐぐってみたらこんなソビエト映画を発見。
「イバラ(=困難)をくぐりぬけ、星々へ」ってかんじのタイトル。
もしかしたら作詞した人(=歌ってる人)はこれらのSF作品を脳裏に浮かべていたんじゃないかなあ、とか超憶測モードに入りつつ、スタートレックはともかくとしてこっちの未知のソビエト映画の内容を調べてみた。アメリカでも上映されたみたいだ。
Wikipediaにも載ってた。
imdb.comで英語圏向けタイトル発見。
「To the Stars by Hard Ways」うむ、かこいいですよ。
英語圏版タイトルでぐぐると日本のページも出てきた。
日本では未公開の映画。なんだか原題とかけ離れているけれども「ヒューマノイド・ウーマン」というのが別タイトルであるらしい。
ここでimdb.comの作品紹介ページに戻る。
Plot Outline:A female creature created in space tries to live on earth and has special (and sometimes dangerous) powers.
地球で生きようとする、宇宙生まれの女性生命体。しかもすげえ能力をもってるですよときたか。
ヒューマノイド・ウーマンってフレーズが思いっきり攻殻のヒロイン素子さんに重なっていくわけですね。ただし俺の脳内のみで。そもそも素子さんは宇宙人じゃないし。もし作詞者がそこまで意識して詞を書いて、後からわざと変えて歌ってたんだったらかっこよすぎるけど真相不明、つか俺の考えがトンデモなんだろうけどな。ていうかこの映画観るにはアマゾンで海外版を入手するしかないわけですかね。うーむ内容が気になる。
結論としては、イバラの道もスタートレックも銀河さえも、ヒューマノイド・ウーマンの頭上をぐるぐるする天使と悪魔が今まさにぶっ壊しちゃっているわけです。そんなもんとは関係なく、宇宙はStand Aloneな己の中にあるのですよと。だからずっとずっと、自分は自分でありつづけることですよと。まさに内的宇宙、inner universe。俺的超訳。今夜もまた電波入ってしまいました。あいすみません。まじめに書き始めたのになんでこんなにぐだぐだになっちゃうんだろう。酒のせいだ。