せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

悪魔の二度寝

また一日が半分終わっているではないか……
とりあえず洗濯。もう日が当たらなくなってるけど布団干そう。
超へんな夢みた。
俺は何か大きな屋敷の一室に住まわせてもらっている。この館のあるじとその一家をお護りするのが俺の仕事らしく、しかも襲ってくる敵も迎え撃つ俺もどうやら人間ではないらしい。
この家は屋敷と呼ぶにはちょっとモダンな内装であるような気がする。吹き抜けのリビングルームはクリーム色を基調とした内装で、白熱灯風のやわらかなライティングのもと、大きなふかふかのソファと、その対面にどでかい液晶テレビが置かれ、壁にはなにやらよくわからないがポップな抽象画がかかっている。何この絵に描いたようなTVKハウジングプラザ横浜モデルルーム。
しかし今年で10歳になる長女の部屋は古典的なお嬢様の部屋で鏡台のふちには豪奢な薔薇の彫り物が施されており、ふかふかのベッドにはスリーピングベールがかかっている。壁紙には細やかな唐草模様が縦に流れるように描かれていて、これは職人を海外から呼び寄せて手描きで施させたものであるという。すげえ。
しかしそんな屋敷をどんな敵が襲って来るというのだろうか。来襲前には地震が起きたり雷雨があったりと非常に判りやすいらしく、その予兆に触れた彼ら一家はリビングルームに集合する。そして主人が壁のボタンを「ぽちっとな」と押すと、ゴゴゴゴゴと変形するのだ、屋敷が。しかも戦闘ロボット型にトランスフォームした屋敷のコクピットにはストレートロング緑の黒髪をなびかせて10歳の長女が座るのだった。萌え。で俺はというと、そうやってロボ変形する屋敷を庭の上空にて眺めながら露払い。はい、対下っ端の泡沫戦闘員です。
ある早朝、散歩の途中に屋敷の向かいにある八百屋へ立ち寄ると、市場帰りのおっちゃんが桃をひとつくれたのでむしゃむしゃ食べる。うまい。しかしそれは罠であった!俺は逃げ出したが仲間が俺の身代わりに顔を覚えられてしまい、マークされて命を狙われる。しかしここで俺は屋敷へ呼び戻されてしまい、仲間を置き去りにしてしまう。大変申し訳ない。
主人の命令で俺は東北の酒造りで有名な土地へ引っ越すことになる。そこには廃墟寸前のアパートが建っていたのだが、俺の住むことになる部屋はドアが半分壊れていて外から丸見えであった。いやん。あと、二口ガスコンロがついていたが性能に満足できず、俺はそれを取り外して半分をIHヒーターに換える。今日からこの土地の人を護衛するのだなあ、でも回覧板回すのめんどくさいなあ。
酒蔵へ見学に行ってみると今年の仕込みの最中だった。木造の仕込み機というのがあるという。中庭の屋根もない空間でその大きな機械は既にはたらいていて、着物の裾をまくりあげてたすきがけをした女性が大勢いて、二人一組で公園のシーソーのような板の両端に立って交互にジャンプし、その下の大きな木箱の中の米を研いでいた。どういう仕組みなのかいまいちわからないのだが、シーソーがどちらかに傾くたびに、その地に湧く温泉の湯が木箱に流れ込み、豪快な音を立てて米を洗うのだ。
これはずいぶんと大仕掛けだなあ、と何かを連想したのだがそこで目が覚めた。
寝る前にQEDシリーズの「式の密室」あたりを読み返そうと考えていたので、陰陽師式神デイダラボッチやタタラ場についてのイメージがうっすらとこの夢に反映しているのだなと思った。なぜかというと、俺の仲間たちや八百屋のおっちゃん、酒蔵で働く人たちには、俺の姿はちゃんと見えているようなのに、俺は屋敷の一家からはまるで不可視のものであるように扱われていたのだ。