せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読書

「歌よみ(中略)書」をだらだらと読んでいる。著者の人が橘曙覧という人の歌をたくさん紹介していた。ここらへんは読んでいてすげーおもしろい。というか曙覧という人がおもしろい。すげーあばら家みたいなとこに住んでて壁が崩れかけてたり畳が擦り切れていたり。でもたくさん書物を読んで勉強してたりして素敵な歌を詠んだりするので、松平春岳っていうえらい人が「かたちはかく貧しくみゆれど、その心のみやびこそいといとしたはしけれ」とか感服してる。
孫引きになっちゃうけどこの歌が一番好きだな。雨漏りもせず暑さ寒さもしのげるあまあまな暮らしをしている俺でもなんかこのしやわせ感がすげーわかる。

たのしみはあき米櫃に米いでき今一月はよしといふ時

ほったて小屋みたいなとこで土の上にむしろを敷いてそこに机を置いてたら、そこへ竹がにょきーっと生えちゃってあら困った肩身すぼめちゃう、みたいな歌もあったんだけど、まだたけのこのうちに掘り出してたらおいしいたけのこご飯が食べられたんじゃないかなあ。お米がなかったら煮物にしてみたり。というか食べ物の歌はいいねえ。