昔大学で専攻語を学んだ教官がまさにインテリゲンチャという風情だった。しかしインテリに教わったらインテリになれるというのは幻想にすぎない、というのを数年後に身をもって知ったせすですこんばんは。
確か4、5ヶ国語を操り世界のあちこちで母国語を精力的に教えてきた、そんな彼に入学間もない頃、学生数人で突撃インタビューを行った。ちなみに彼は日本語は習得していなかったので英語で。よってこっちはほとんど留学経験のあるマルチリンガルの人が話し、俺は聞いてただけ。
他愛もないことばかり聞いたような気がする。そんでもって日本のテレビ番組のことに話が及んだんだけども、彼はテレビCMが大嫌いでNHKが大好きだったので、CMをどう思いますか、どんなCMが印象に残ってますかとか聞こうとしていた我々との間に涼しい空気が流れ始めた。
しかしややあって彼の攻撃は続き、CMのみならず番組を、その内容を身振り手振りでベリーベリーロウインテレクチャルレベルとかいいながら批判しはじめた。
おれのマジカル頭脳パワーが否定された！！！
今思えばきっと日本語がわかったら彼だって楽しめたかも！ってかんじです。いやどうなんだろう。テレビ面白ゼミナールとか連想ゲームだったらよかったんだろうか。渡辺さん壇さん、渡辺さん。
今彼はどこの国でどんなテレビを見ているんだろうか。
