- なめこおろしそば
先日人から、高級ホテル食パンとレーズン入りの巨大カップケーキのようなものをもらった。高級食パンは見るからにふかふかで高級でうまそうだが1斤は多すぎるし、巨大カップケーキは巨大すぎてもう冷凍庫にも入らない。そこには既に97円のヤマザキ食パンが納まっているのだ。
というわけで毎日朝昼パンばかり食べていたら、いくらもらいものでとてもおいしいもので普段自分では買わないようなものでもあっというまに嫌になってしまった。食パンにはぽつりと黒いカビが浮いた。そこだけちぎって、残りを冷凍庫のわずかな隙間に押し込んだ。
今夜はもうパンのパの字も見たくない、とそばを買って帰った。味噌のような色をした柔らかい塊がついていたので、このそばはつゆに味噌を溶かして食べるものなのか、ずいぶんと珍しいそばだ、と思いながら箸の先でがつっとすくってぱくっと口の中に入れてみたら、頭頂部に落雷して両の鼻の穴から1万ボルトの電気が駆け抜けていったかのような恐ろしい感覚が襲ってきた。パッケージをよく読むとそこには「味噌」ではなく、「山わさびの醤油和え」という文字が並んでいた。泣いた。