せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

Those who race toward death(from DOOM『irregal soul』)というかたぶん途中でオチが読める話

われわれは確実に死に急いでいる。
いったい、どこへ向かっていくのか。
わからないけれど待っているのは確実に、死という現象だ。
どうして皆そんなに急ぐんだ。
待っていたってそりゃ死ぬだろうけど。
皆の流れにさからえずに私も走り出す。皆の進む方角へ。
何があるというのだ。
決まっている。「それ」だ。
それは私の、そして皆の死を意味する。
それは巨大で私をたやすく飲み込むことができる。
宇宙に浮かぶ惑星のように巨大で不気味なかたちをしている。
われわれは押し合いへし合いして、肩が触れ合った相手を突き飛ばし
もがきながらそこへ近づいていく。
到達すれば私の体は引きちぎられ、私の意識は霧のように散る。
私を、巨大な死が迎えてくれるのだ。
あたたかい死だ。
私はそこへ還っていく。
願いを果たせなかった大勢の仲間の意識とともに。
 
「先生、どうでしょう」
「おめでたですな」
 
どう見ても精子です。本当にありがとうございました