せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読み終えた

つらい過去を捨てるかのように美容整形手術を受け生まれ変わったピアニストの女性が、底知れぬ何かの影を背負った男性に魅かれた末に、たいそうおっかない思いをする話。
個人的には、敢えて身を滅ぼすことで完結した世界の中に生き続けることができると信じる人をこそ応援したくなるので、主人公が我に返って逃げ出そうとするくだりで完全に自分の嗜好からストーリーが外れてしまったことを残念に思うけれど、自分の思った通りに話が完結していたら、もちろん、まったくもってなんの救いもない物語になっていただろう。
だからといって、自分がもしも主人公だったとして、あの場面で逃げ出さないでいるだろうかというとそんなことはないと思う。だって、痛いのやだもん。
これってホラー小説だったのか。ホラーの定義がよくわからない。