- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/08
- メディア: 文庫
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個人的には、敢えて身を滅ぼすことで完結した世界の中に生き続けることができると信じる人をこそ応援したくなるので、主人公が我に返って逃げ出そうとするくだりで完全に自分の嗜好からストーリーが外れてしまったことを残念に思うけれど、自分の思った通りに話が完結していたら、もちろん、まったくもってなんの救いもない物語になっていただろう。
だからといって、自分がもしも主人公だったとして、あの場面で逃げ出さないでいるだろうかというとそんなことはないと思う。だって、痛いのやだもん。
これってホラー小説だったのか。ホラーの定義がよくわからない。