せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

読んだ本

カノン (文春文庫)

カノン (文春文庫)

クラシックをはじめ、音楽のことはまったくよくわからんのですけども、ヒロインの昔の恋人の死に様というか、そこに至るまでの生き方については非常に身にしみるようです。あい。もちろんその男性のような、死してなお何かを誰かに残せるような素晴らしい才能に恵まれているわけではまったくございませんです。むしろ何一つまともなものを残せないのだから、きれいさっぱり、初めからそんな人物はこの世に存在しませんでしたよ?つうくらい跡形なく消えてしまいたいものです。
あと、全然関係ないんですが、ヒロインと昔関わりのあったもうひとりの男性が、自分の頭の中ではすっかり阿部寛の姿かたちをしているので困った。いや、別に困らないのだけれど、こうもはっきり現実の役者さんと小説の登場人物が重なってしまうことってあんまりないのでいやはや。
で、読み終えたついでに何かクラシックがちょっと聴きたくなって、ブックオフで適当にCDを買って帰ったのですが、1曲目にパッヘルベルのカノンがきて、次がバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」だったのです。自分の知っている曲が続くなんてなんか意外だなあ、と思いつつもそのコンボで劇場版エヴァンゲリオンの諸々のシーンが脳内に流れはじめたのでなんか微妙に死にたい気分になってきたよ!!と瞳孔開かしていたらその次にはすかさずセレモアつくばのCM曲*1が始まったので、ワンツーフィニッシュをくらった私は本当にもうだめだと思った。

*1:J.S.バッハ/アリア〜管弦楽組曲第3番ニ長調 BMW1067より〜