せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2022年も適当に生きたい。

Ver.0.050816

月夜にうかれてあるいていたら
また君をみつけたよ
やせっぽちのビルの屋上の
柵をのりこえようと
震える10本の指で錆びた手すりをにぎりしめて
ふと見上げた空の
月があまりに大きいから
君はびっくりしてそのまま見入っている
何をしようとしているのかもわすれたままで

おもいだして はばたいてごらんよ
そのみえないつばさをひろげて
ぼくがみていてあげるから
そのみえないつばさで
きみがもがいて あたまやはらから
いろんなかたまりや えきたいをまきちらしながら
それでもどこかへ はばたいてゆくのを
ぼくがみていてあげるから

でもやがて君はまた不確かな顔つきのまま
ビルの階段をごとごとと降りていくんだ
月が大きかったからとか 赤かったからとか
そんなことを言い訳にして
そして明日はまた 熱い熱い朝の日差しにうなされて
後悔しながら目をさますんだ
飛べばよかったのに
飛べばよかったのに