せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2024年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

  • 冷やしうどん(細切り胡瓜、トマト、鰹節、温泉卵、わさび、そばつゆ)
  • 桃(食べごろにはちょっと早かった)

茄子の煮びたしを作って現在冷まし中。このあと煮汁ごとタッパーに入れて冷蔵庫で冷やす。2〜3日して味がしみまくってしなしなになったのを食べるのだ。よって今晩はおあずけである。
全然関係ないけどタッパーで思い出した。身長のことを「タッパ」と俗に呼ぶのだけれどもこの「タッパ」ってのは何か。会社でそんな話が出たので気になってGoogle様に聞いてみたら、どうも建築業界で建物などの高さを表す語として使われているらしく、ここから人の背の高さについて言い表すようになった……というのが有力っぽい。たぶん。
「たっぱ」は演劇のセットや天井の高さなどを指す舞台用語ともなっているようで、放送業界や演劇関係のサイトでもこの言葉は紹介されている。よく見たら造園用語にも音楽関係のページにも「タッパ」という語が顔を出す。どのページを見ても、いかにも「この業界の専門用語ですよ」というような顔をして「タッパ」は潜んでいるのだ。お前!あっちにも居ただろうがおい!と思うのだが、そもそも「高さ」という一般的なものさしを示すことばなのでどの業界で根付いていてもおかしくはないんだよなあ。
だけどなんか不思議だ。「おめえ、歳いくつよ?ずいぶんタッパあんな〜。キヨシとタメ?おいこらフカシこいてんじゃねえよおい!」みたいな懐かしのヤンキー語だとばっかり思っていたのに、アーティスティックでクリエイティブな世界やまたは生粋の職人チックなプロフェッショナルな現場になじんでいるのを見ると、昔一緒に授業をサボって裏庭でタバコを吸ったりしていた幼馴染の友達が突然ミスユニバースに選ばれてアラブの石油王に嫁いで行ってしまったようなそんな感じの気分がしてちょっとさびしい。
http://www.kyoto-paint.com/word/ta.htm
http://allabout.co.jp/house/housefacility/closeup/CU20011002/
http://www.builder-net.com/cnstterm/ta.html
ちなみに「タッパ」にあてられるれっきとした漢字もあるらしい。「建端」や「立端」など。
漢字をじっと見つめているうちに、なんかこれは最初からもう由緒正しい言葉だったような気がしてきた。特に「建端」なんて、字だけ見てると「たてはた」と読めそうで、平安末期から続く宮大工の流れを汲む建築業界のサラブレッド、伝家の宝刀みたいなそんな一族が存在するような感じがしてきた。戦後はずっと「建端工務店」って名前で普通に大工を営んでいて、日本建築史の表舞台には決して出てこないのだけれども、法隆寺から靖国神社まで日本史の教科書に出てくる歴史っぽい建物という建物の建築にすべて建端一族が関わっていたらすごいなあ、とか思う。でもこれ、ただの想像なんだよなあ。なにくだらないことえんえんと考えてるんだろう俺って。
しかしそのうち「たっぱ」のそもそもの起源は英語の「top」である、なんて記述しているページも見つけてしまったりなんかして、混乱しはじめる自分。
http://www.gtv.co.jp/term/t.html
外来語なのかと思えば一方で「たっぱ」は古い方言だというページもあったりして。
http://www.kawabekeiji.com/joushuuben.htm
http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki-ta.html
いったいどうなってるんですか。というかなんでこんな話になってるんだ。そうだ晩飯の話をしていたんじゃないか。目を覚ますんだ俺。ウェィカップ。ウェィカップ。いや違うだろう。いいか、風呂に入って寝るんだ。いい夢見るんだベイベー。
そして、明日の朝はみずみずしい山梨の桃に、ヨーグルトをかけて食べるんだ。まったく今夜の俺はどうかしている。それもこれもタッパと桃のせいだ。あとおあずけになった茄子の煮びたしのせいだ。いずれにせよ食い物が今の自分の人生の半分を支配している。グルメとかそういうんじゃなくて、食うことの他に考えることがない。精神的エンゲル係数が高すぎ。