素麺のパスタ風、エイヒレ、生ビール、ジントニック、真鯛のカルパッチョ、サモサ、レンコンチップス、フライドゴボウ、ピザ、大根サラダ、瓶ビール、カシスグレープフルーツ、石焼きビビンバ、パイナップルバニラアイス添え。
会社の親睦会の前に喉をうるおすついでに軽く腹ごしらえをしていったら、親睦会の会場はチェーン居酒屋で、いやというほど料理が出てきて面くらった。カルパッチョはうまかった。
中間管理職、というかそれぞれの現場のリーダー格が集まっての飲み会、でも半分は会議のノリ。参加者全員に現状の問題点などを言わせて、それをとりまとめて上へ上げるという。どうして素面でやらんのだ。普通にミーティングだろこれ。酒が入ればみんなの口が軽くなってなんでも率直に言い合えるからだとかそういうどうしようもない理由なのか。素面でやれ。お日様の光の差し込む会議室で普通にやれ。待て、これは罠だ。普段我々がこうして欲しい、とかねがね考えていることは、今まで何度も鼻であしらわれて門前払いにされてきたからこそ、今では胸のうちでくすぶっていることどもなのだ。「酒の席での酔っ払い社員の無謀な提案ですが」というエクスキューズつきで上に回されて、なおさら何の意味があるというのだ。それでガス抜きができるなら結構結構、とか思っているのか。なんかムカついてきたのでそれならと、暴露話つきで言いたいことをたっぷり言わせてもらった。会社に充満する、末期ソビエトのよーなフラストレーション。毎日毎日積み重ねられる明らかな不公平。見て見ぬふりをしながら一方でルールを守れと言い放つ不愉快。
後で「よく言った」と笑顔で迎えられるも、あー、こんだけ言っても何も変わらないし、たとえ自分が言った通りに変わったとしても、自分にとっては何の得にもならないんだなー、と思い出してげんなりぐったり。一度きりの顔見世のつもりで出たのに「また言ってやって」とかコールされても。もうカンベンしてください。疲れるだけです。もしもさっきの席で自分たちに都合の悪い提案が出されていたら「現場にいない人間に言われる筋合いはねえ」とか怒るんだろうな。なんか脱力。
帰ってきて氷結グアバクーラーを飲む。ちょっとすっぱい。うまい。真夏の昼に飲むべきだ。