せすにっき

日記。2019年1月にはてなダイアリーから引っ越しました。2025年もそこそこ適当に生きたい。

晩飯

持ち帰り寿司、一番搾り
自分で煮炊きする気力がない。気力がない、とか書くと「疲れてるのかな、この人」と思われそうであるが、ただやる気がないだけであり、別に疲れてはいない。
やる気がなくても無気力でも、買ってきたものを食うことができる。これは、やる気が出ない、という自分の情けない状態を考慮すると、非常に有難いことなのだと思う。給料前なのに寿司なんて買って帰れるという今月の余裕。なんでだこれは。いつもなら「あと3日を一日300円で……」とか結構切羽詰っているはずなのに。と思ったのだけれど、今月はほんとに自炊する気がなくて、さらに食欲もないので、スーパーに行っても何も買う気がおきず、冷蔵庫に何も入っていなければ別に食う気もおきない、という日がずっと続いたので、その分食費が浮いているのだ、ということに気がついた。何を作ろうか、と考えをめぐらせながら食材をあれこれ買い込むことがなくなり、その分適当にすぐ食べられるからという理由で、閉店間際の店で半額になった寿司、寿司、寿司。寿司サイコー。マーヴェラス。寿司に感謝して食べよう。
お米を育てて刈り取って脱穀してもみすりして出荷した農家の人たちありがとう。立派に育った稲ありがとう。稲を守ったかかしありがとう。稲を育てた田んぼと水ありがとう。飯を炊いた人ありがとう。炊飯器ありがとう。炊飯器を作った人ありがとう。シャリ切りをして寿司酢を混ぜた人ありがとう。酢を作った人ありがとう。さとうきびを作った人ありがとう。砂糖を精製した人ありがとう。出荷した人ありがとう。塩を作った人ありがとう。
まぐろありがとう。鯛ありがとう。海老ありがとう。いくらありがとう。いくらを腹に抱えていた鮭ありがとう。穴子ありがとう。まぐろや鯛や海老やいくらやいくらを腹に抱えていた鮭や穴子を育てた海ありがとう。まぐろや鯛や海老やいくらやいくらを腹に抱えていた鮭や穴子を捕まえた漁師の人ありがとう。まぐろや鯛や海老やいくらやいくらを腹に抱えていた鮭や穴子仕入れた人ありがとう。まぐろや鯛や海老やいくらやいくらを腹に抱えていた鮭や穴子を輸送した人ありがとう。まぐろや鯛や海老やいくらやいくらを腹に抱えていた鮭や穴子をさばいた人ありがとう。穴子を煮た人ありがとう。穴子に塗られたたれを作った人ありがとう。ネギトロ軍艦に載ったネギを育った人ありがとう。ネギトロ軍艦に載ったネギを刻んだ人ありがとう。
寿司を握った人ありがとう。海苔を育てた人ありがとう。海苔を育てた海ありがとう。生姜を育てた農家の人ありがとう。生姜を薄く切って甘酢に漬けた人ありがとう。わさびを育てた人ありがとう。わさびをおろした人ありがとう。粉わさびのような気がするので粉わさび工場の人ありがとう。醤油を作った人ありがとう。大豆を作った農家の人ありがとう。大豆を育てた土と太陽と水ありがとう。
出来上がった寿司をパック詰めした人ありがとう。パックを作る工場の人ありがとう。詰めあわされた寿司を店先に並べた人ありがとう。20%引きの看板を出した人ありがとう。レジの人ありがとう。
すごいとりこぼしがあるけどもう書くのがめんどくさいのと自分の頭じゃ全部を挙げるのは無理そうなのとでとにかくまとめてありがとう。すっごくおいちいです。たとえまずかったとしてもありがとうと言うよ。でもほんとに、すっごくおいちいです。涙が出るくらい。